頂き女子について

まず、頂き女子を作ったとかいう「りりちゃんはホームレスです (@RIRIPIPIMI) | Twitter 」は情報商材屋です。

今は売ってないみたいだけどちょっと前までマニュアル売ってて、また売る予定っぽい。
Twitterでの報告とか9割自作自演。
でもごく稀にマニュアルを買った人の中に上手くいく人間もいる。でもそれって元々のポテンシャル高いだけ。情報商材マニュアルのおかげではない。そしてまたその上手くいった人間の報告によってさらに規模が拡大する。多分そのうち総本山以外の人間もマニュアル売り出すよ。
つまりマニュアル買ってお金を貰えた人間はTwitterで報告して表面に見えるが、マニュアルを買っても特に効果なかった人間は自分からそんなこと言わないので外からは見えない。
頂き女子とかいう名前にしてるけどこの手の詐欺まがいの方法は昔からあったよね。それをマニュアルにしただけ。

これ書いてて裏口入学詐欺を思い出した。息子さんを裏口で入学させます。と言いお金をもらう。息子は試験に臨み、受かったらそのままお金が手に入る。落ちても、息子を裏口入学させようとしたとは警察に言えないため泣き寝入り。

Twitterでは頂き女子は結婚詐欺だ!みたいな感じで言われてるけど、それによってマニュアルを発見し、簡単にお金手に入るの?みたいな勘違い女子が生まれて情報商材のカモになります。そんなわけないのにね、上手い仕組みだ。
ってか魔法とかなめてんの?

うつ病の漫画 アドラー心理学ってそんな便利じゃないよ

まず最初にこの漫画(パラダイムシフト)はフィクション。
この漫画描いた人は長年鬱病でしたみたいにTwitterに書いてたけどそれに関係する漫画を描くと言ってるだけで体験談なんて一言も書いてない。

物語として前半はまあまあ面白かった。
後半アドラー心理学とマエダ先生のPRでしかない。そもそもアドラー心理学だけでうつ病が治ると思えない。
アドラー心理学って
例えば、レストランで店員に水こぼされる→怒る
っていう過程において、怒る前に、相手よりも上の立場になって承認欲求を満たしたい!自分の強さを見せつけたい!という目的が入るっていう認識。そのための手段として怒る。だからより自分の内面の欲求に向き合えるとは思う。ただ、この場合でも水をこぼされたことで、不快感から欲求が生まれたかもしれないし、自分の欲求を表に出すきっかけは生まれたわけだし原因は存在する。
だから鬱の選択を最終的にしているのは自分だとしても、無意識だし、欲求に気付いていないし、その欲求が生まれた原因は存在する。
(誰かに怒るときにいちいち相手より上の立場になりたい!なんて考えないはず)
だからトラウマは存在しない、とか過去は存在しない、とか原因はないとか、簡単に考えるのはマジで危険。
そうなるとアドラー心理学を信仰の対象みたいな感じで無条件に信じてしまう思考停止状態。まあ無心で信じることができたら、それはそれで救われるかもしれないけど。
話を戻すと、この漫画に描かれている程度のアドラー心理学の認識でうつ病が治るなら誰もうつ病で苦しまなくね。

そして2時間の説明受けただけでそこから自己カウンセリングを続けられた主人公は強靭な意志力の持つ主。あとここで登場するマエダ先生は実在しているらしい。のでHPを見てみたけど胡散臭すぎる。まず安心学とかいうやつ。心理学とか催眠療法とかnlpから寄せ集めて聞こえがいいようにした学問にしか見えない。これを学ぶのには10回で9万円以上かかるらしい。
そして肝心の心療施術の方、カウンセリング→軽い安心学の説明?→催眠の体験って書いてある。
カウンセリングの段階で納得できなければ、無料キャンセルできるという記述が。あ、キャンセルできるのねと思ったらその下に「※ご来訪後、心療施術をキャンセルされる場合は施設利用料15,000円(税抜)を申し受けます。」という記述も。
???どういうこと?施術キャンセルにお金はかからないけど施設利用にお金がかかるってことかな?使ってもいないのに?何か作動させておかないと使えない大型機械でもあるのか?それとも結局カウンセリング料は取るのか?
そしたら出張で施術しに来てくれるらしい。大型機械は使わないみたい。小型でうつ病に効く催眠機械があるんですか?そんな便利なものが?。あったらHPに書いてるし漫画にも書いてるよね。それに医者と病院から引っ張りだこだろうし。ってことは何にも使わずに施術するんだよね。施設利用料って何(笑)居酒屋のお通しかな?

まあ長々と書いたけれど、この手の学問とか催眠って病院で使われてない時点でほぼお察し。本当に鬱病が治るならそれをデータとして医学会で発表できるわけだし世界中に広めて鬱病の人をたくさん救ってくれよ。

とか疑問に思いました。フィックションとしてみると鬱病で苦しむ主人公が理解ある恋人と都合の良い心理学に助けられて鬱病が改善するめでたい話だと思います。

シャーロック・ホームズ 緋色の研究 感想

ネタバレあり

物語が2部構成になっていて、ホームズによる事件解決パートと、犯人による事件とその動機のパート。2つのパートによって一つの事件が描かれているためより深くこの物語を味わうことができる。

犯罪に至るほどの心の描写を直接感じられるのは推理小説ならではかな?
ホームズによる事件解決パートはワトスンによって語られる。だからホームズがワトスンに推理を説明する形となって非常に読みやすい。読みやすいけど、ホームズが推理を説明してくれないと、彼の推理は常人にはわからん。
観察眼を磨けば現実でもあれほどの推理ができるのだろうか。現実的ではないけど不可能とまでは言えないのが少し好奇心をそそる。

あと、今回の事件は読者がいくらがんばっても推理で犯人を見つけ出すのは無理だよな。私怨によるもの、ってとこまで推理できてもどこの誰かはホームズが推理するまで判明していないわけだから。

ここから本格的なネタバレ

ジェファスンは毒の丸薬と毒でない丸薬を使って2分の1の確率で生と死を神様に委ねた。それを殺したいドレッパーとスタンガスンに使用して(スタンガスンは襲ってきたため心臓を刺して殺した)、余ったもう一つを自分で飲んだ。
神が正当な裁きをするならば、自分は生き、お前達が死ぬはずだという主張で。
結果ジェファソンは生き、ドレッパーは死んだ。
ここで一つ疑問。20年間、復讐したい、殺したい、と思っていた相手に対して2分の1の確率を使うなんてあるかな?ジェファスンが信仰深い描写はないし、意志の強さからみても神に頼らず復讐を果たす気がするんだけど。でも両方毒薬で、自分は飲まなかったっていう嘘付くわけはない。別にそれで情状酌量するわけではないし。それを求めているようにも思えない。うん、ありえない。
単純に、こんな理不尽が許されていいはずがないっていう願い、のようなものかな。だからこそ神に裁いて欲しかった。こんな感じのこと本文で言ってるし、結局これが一番しっくりくるな。自分だけでなく、ルーシイの恨みも晴らすために正義が存在することを証明したかったんだろう。
この辺はもう一度読む時にじっくりと考えたい。

将棋、チェスなどから学ぶ上達の基礎

目的達成のためには、ある目的を細かくする、という工程を繰り返すのが良い。
将棋でいうと、いきなり王を狙うのではなく駒得をする、有利な盤面を作る、どの駒をどういった目的でどこに動かす、というように、少しずつ勝ちに向けての目的を細かくしていく。

駒の動かし方はわかったけど、何すればいいかわからない、というのは細分化出来ていないということ。
人間の脳は曖昧なことは処理できないので、目的をはっきりさせる必要がある。

そうした後に、何の戦略を自分が求めているか知った上で戦略を調べていけば上達の速度も上がる。

勝負について

勝負とはお互いの強さをかけて戦うこと
負けたからといって死ぬ必要はないが、自分が強さをかけたもので相手より弱いということは決定する
勝負の後、良い勝負だったな、ってのは最高の褒め言葉ではある
次も負けねえぜってのは迎合の言葉な気はする。次も負けないよう俺もがんばるよって意味も含まれてるし、でも、捉え方によってはお前は俺より下だ、ともなる。文脈によるか

遊びと勝負は別物であり、この2つを混合すると自己認識がバグりそう。

普通の人でいいのに!はバズるべくしてバズった。

まずこの漫画で起きていることは必然。ろくに考えない人間にはこういった思想と物語しか訪れない。
それだけだな。普通の(と大衆が定義している)人間の、普通の話。多分境遇は社会の普通よりちょっと上くらいかなと。
これについての考察は終わりで、感想は人それぞれって感じか。この境遇をこうだと思う、とか私はこれよりまし(直接言わない)、とか。
感想が人それぞれになるからバズってるんだろうな。
って考えるとバズらせるには普通の人の物語書いたほうがいいね。天才の物語は書く難易度も高いし、感想もそんなに人それぞれにならないから。
ただ、普通の人間を描いた漫画って目新しさだけで面白くないから長続きしないだろうな。

ブラックジャックによろしく 感想

主人公の、狂気はどこから出てくるのか。元は凡人で、ほとんどの時も凡人でしかないのだが。自分の信念に対して一切の妥協がなくなる時がある。その信念があまり深く考えられていないものでも。というか、主人公は深く物事について考えてはいない。ただ、信念に対してまっすぐ。その場での自分の考えに従う。

考えられていない人間に狂気は生まれるのかと思ったが、考えていないからこそ、何かに熱狂的になることの一方で他の部分で矛盾が出るのか、自分の定義が曖昧だから。ただ、曖昧な定義を盲信できない限りそこから狂気は生まれないので、考えていない人間が発する狂気というのは何にもなり得る、非常に危険なものとなる